村上春樹もやっていた「集中空間」での缶詰仕事術
小説家が小説を書く場合、温泉宿に缶詰めになって小説を書き上げる、という話を聞きます。なぜ温泉宿にこもるのか。それは「人的な横槍」を防ぎ、余計な雑念をすべて除去し、集中力を高め、一気に小説を書き上げるためです。
村上春樹は、著書「職業としての小説家」(スイッチパブリッシング)の中で、自らの執筆スタイルを明かしています。
村上が小説を書く時は、外国のカフェで書くことが多いそうです。海外のカフェであれば、誰からも声をかけられず、街の風景に溶け込みながら、集中して執筆できるからだそうです。その時間が、とても楽しいのだと。。
私のお気に入りの読書場所は、自分の部屋だ。田舎に住んでいるので、窓から見える青空と緑が見えるのですが、これがとても美しい。青空と緑を眺めながら、優雅に読書。圧倒的に楽しいし、集中力も高まります。
圧倒的に「集中」できる缶詰空間。自分のとっておきの空間です。その場所に行けば、必ず集中できる「集中空間」なのです。
サラリーマンの夕鶴仕事術
ここまで読んだ人は「サラリーマンには無理なのでは?」と思うかもしれない。
サラリーマンの場合、デスクに座って仕事をしていれば、上司が仕事の進み具合を確認しに来たり、後輩が質問をしに来たり、顧客や取引先からの電話が鳴りやまなかったりと、気が休まることまなく夕鶴時間術など不可能に近いでしょう。
サラリーマンの私の友人にこの話を話したところ、「社内の会議室に行くと集中できます」といってました。
数時間誰とも会わないし、電話にも出ない。厳密な厳密な夕鶴仕事術はサラリーマンには難しいでしょうが、「できるだけ隔離した環境で集中力を高めると仕事効率が一気に高まり、仕事が猛烈にはかどる」という夕鶴仕事術のエッセンスだけでも知っておけば、会議室などの閉鎖環境をうまく活用できるでしょう。
非集中仕事は、横槍が入ってもすぐに復帰できますが、コアな集中力を必要とする集中仕事は、横槍が入らない圧倒的に「集中できる環境」で行うべきです。