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【遺伝がすべてではない!?】子供の人生に子育てがたいして関係ない理由

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スピリチュアル(無意識)は、友達集団の中で「ちがい」を生み出し目立とうと頑張っている。でもこれは、違いを作れれば、なんでもいいということだ。つまり、どの友達の集団に入るかによって、それは偶然決まる。

このことを、アメリカの一覧性双生児の姉妹の話で説明しよう。

 

彼女たちの母親は、貧しいピアニストで、自分ではとても育てられないと絶望し、生まれたばかりの二人を養子に出すことにした。

1人は音楽教師の下に、もう1人は、音楽と何の接点もない普通の労働者の家にもらわれていった。大人になり、彼女らの一方はプロのピアニストになり、もう一方は音楽と何の関係もない仕事に就いた。

 

母親がプロのピアニストなんだから、生まれてくる子供は音楽の才能を持っているに違いない。音楽教師の下で、英才教育を受けた子供が、才能を生かしてプロのピアニストになることは、当たり前だ。。。

でも、事実はこれとは全く別だった。プロのピアニストになったのは、音楽とは何の関係も持たない、労働者の家に引き取られた娘であり、音楽とはなんの関係もない仕事に就いたのは、音楽教師に引き取られた子供だった。

 

一卵性双生児の姉妹は確かに母親から音楽の才能を受け継いでいただろうけど、音楽に何の興味もない普通の家庭に引き取られた娘はそのことを全く知らなかった。それでもなにかのきっかけで、自分が周りの子と比べて音楽が得意なことに気づくだろう。

楽器を上手に演奏すると、先生や友達がほめてくれる。それがうれしくてもっと練習する。こういった好循環のサイクルができるのだ。

それに対し音楽教師の家で育った娘は、まわりにいる友達の家も音楽関係者ばかりかもしれない。そんな子供たちは、少しくらいピアノが上手に引けても全然驚いてくれない。そうすると、自分がもっと目立てる別のことが好きになって、ピアノは嫌いになるだろう。

 

このように、まったく同じ才能(遺伝子)を持っていたとしても、どんな友達集団に入るかで人生は大きく変わってくる。

 

これが「遺伝子がすべてでない理由だ」

 

子供にとっては友達の世界がすべてだ。親の説教と友達のルールがぶつかると、子供は躊躇なく親の説教を無視する。これは一般的に「反抗期」と呼ばれる。

「最近の子供は反抗期が無くなってきた」というが、これは間違っていて、親の物分かりがよくなって、子供とおなじような関係になってきたのだ。親が友達の世界に介入してこないなら、子供が親に反抗する理由はないだろう。